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機能訓練指導員 遠藤光子

延寿では、機能訓練体操をさわやか体操というネーミングで平成14年4月から取り組んでいます。
最初は1クラスで、主にケアハウスの皆様にしていただいていました。現在では、特養でもと要望があり、クラスも増えてきています。
平成20年度から機能訓練指導員として、専任で実施しています。

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トピック:「えん」第10号より

歳には勝てない?でも負けないでいられます。
最も効果的な健康法は
人は、自身の体内で免疫力を高め老化を防ぐホルモンを、作り出すことができます。

笑う門には福来る

面白い話や愉快なことで大笑いしましょう。笑った後には、その前と比べて免疫力が増しているという報告はこの10年ほどで、多くの追試実証が行われています。仕事、勉強、食事など日常の生活すべて、いやいやながらしていると、ストレスホルモンが分泌されます。そのような生活をしていると免疫力が下がってしまいます。
運動をすると筋肉が強くなり、血管や血圧に良い影響があります。呼吸器系も鍛えられます。太ももの筋肉を使うと脳に刺激が伝わり、免疫力を高め、老化を防ぐホルモンが分泌されます。
週3回程度の散歩で、脳の衰えをかなりのところまで防止できると米国の研究者からの報告もあります。
旅行や運動、Aさんにとっての楽しい趣味も、Bさんが苦痛で嫌いな事と感じているのなら、それらはBさんにとっては病気の基となってしまいます。
まず、元気で若々しく長生きしようと自分自身で決めることが大切。決めたらその通りの自分になれますよという事です。何事にも興味を持って、楽しみながら、にこにこ笑顔で、感謝しながら日々を過ごしましょう。

噛めば噛むほど若くなる

みかんなどの果物や野菜を沢山食べましょう。できるだけ自然のままの食材で、添加物の少ないものを食べましょう。食事は生きるための栄養を体内に取り入れているだけのものではありません。生きていく喜びに繋がるものでもあります。消化吸収をよくするためよく噛んで、唾液と混ぜましょうと私たちは学びました。
唾液に含まれる若返りホルモンは骨や歯の再石灰化を助けて丈夫にします。皮膚の代謝を活発にしてしわやシミを防ぎ、発癌物質の毒性を消してくれます。
また、よく噛むと頭が良くなるというのはなぜでしょうか?
よく噛むと神経などの細胞の成長を促進するホルモンの分泌が高まり、これが脳の神経を発達させ頭の働きを活発にするのです。
早食いは満腹中枢のスイッチが入る前に、すでにおなかにいっぱいの食べ物が入ってしまうことになります。よく噛んで時間をかけて食べると、必要以上に食べることを防ぎます。これらを研究された西岡一博士は、一口30回以上噛むことを提唱しておられます。それは発癌物質など多くの毒物の毒性を最大限に消すのに30秒ほどかかる事が判っているからだと説明されています。

●機能訓練体操実施予定表

●現在は7クラスで実施中

★ケアハウスの皆様方を対象にケアハウ
ス談話室にて実施しています。
★特養のさわやか体操は、3つのグルー
プそれぞれで実施しています。(桜グル
ープ、若草グループ、虹グループ)
★特養御利用者のケアプランに応じて必
要な体操をプラン体操として3クラス実
施。

●けやきプラン体操

いつもソファに座っていて、体操には一切参加しない、腰痛のあるKさんにもして頂きたく始めたクラスです。今では特養のさわやか体操のどのクラスにも参加してくださいます。「腰が痛いから寝る」と言われることはほぼ無くなりました。今では「今日はどこで何時から体操がある。明日は・・・」と意識してくださり、どなたよりも意欲的です。スタッフみんなの応援を受け笑顔と会話が増え、最近は本も読んでおられます。

●体形プラン体操

正しい姿勢(座位・立位・歩行)に近付ける様、身体の曲り、歪みや癖を改善し筋力をつけ関節の柔軟性もつけていく。お腹周りをすっきりさせたい等の希望も叶えられるよう援助していくクラスです。効果が出てきて、歩行時の身体のねじれが改善し、体の柔軟性が出来てきて、靴下が一人で履けるようになった方もおられます。

●口腔プラン体操(嚥下訓練体操)

発音発語、嚥下に問題がある方や今の口腔機能を継続させたい方に話し合って、希望者にしてもらいます。
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